琵琶湖「深呼吸」やっと確認

滋賀県は14日、琵琶湖で表層の水と湖面の水が完全に混ざり合う「全循環」を確認したと発表した。深い湖底まで酸素が行き届く年に一度の貴重な減少で、例年1~2月に確認できていたそうだが、今年は暖冬の影響で遅れていたそうだ。
この日、琵琶湖環境科学研究センターが、高島市今津沖の「第一湖盆」と呼ばれる北湖の最も深い一帯を調査。推進役90ミリメートルの2地点で、湖底付近の溶存酸素濃度が湖水1リットル当たり10.1~10.3ミリグラムを記録し、表層の濃度とほぼ同じ値となったことから判断したという。
全循環の大幅な遅れは2007年以来だそうだ。同年の秋から冬にかけて同湖盆の湖底が低酸素化し、イサザやスジエビの大量死が見つかっているという。同センター環境監視部門の田中明夫部門長は、「台風なども湖中に大きな影響を与えるので、全循環の遅れと低酸素化の関係は明らかになってはいないが、今後も継続して調べたい」と話したそうだ。
水が自然に循環して全体の水中の酸素濃度が一定になるとは、何だか不思議な現象だ。